PetHotel11!お庭番のブログ②: 事前面談は面倒臭い？①

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!（ペットホテルワンワン）のお庭番です。

【本当にあったこわ～いお話】

●初めてご利用いただく際のルール

PetHotel11!では、初めてのご利用前に必ず1度ワンちゃんと一緒にお越しいただき、見学を兼ねた事前面談をしていただくようお願いしています。

すると・・・

「HPを見たんですけど、今から預かってもらえませんか？」

などという急なご依頼はお引き受けすることが難しいですね。

もちろん、

「連れて行って面談でダメならそれでもいいからお願いしたい」

という場合は、スケジュール的にOKならばお受けすることもありますが・・・

さて、お電話などでお問い合わせいただいた時に

「面談しないと預かってもらえないの？え～？面倒なのね・・・じゃあいいわ」

という反応が返ってくることがあります。

わたしたちは、こうした反応をされる飼い主さんが思ったより多いことに驚きました。

●どんなホテルか心配じゃないの？

PetHotel11!にお問い合わせを下さる飼い主さんで一番多いのは、実はお友達やお知り合いからのご紹介や口コミです。

次に多いのは、ホームページやブログを事前にしっかり読んで

「ここなら安心して預けられるかも・・・」

と思ってお問合せ下さる飼い主さんです。

その場合、事前に面談が必要なことは既にご存知なので、上記のような反応をされる方はいらっしゃいません。

むしろ、ご自分から

「面談の日を予約したいのですが・・・」

と言ってくださいます。

「面談に行かなくちゃならないならいいわ」という反応をされる飼い主さんは、ペットホテルに”コンビニエンス”を求めていらっしゃるんでしょう。

わたしたちは逆に、飼い主さんが愛犬を預かるペットホテルをご自身の目で見ることもなく預けることに不安や心配がないのかと不思議に思ってしまうのですが・・・

電話一本で簡単に予約を引き受けてくれたペットホテルに愛犬を預けた結果、ちっともコンビニエンスじゃなかった！！ってことになるケースが多いことを、ぜひ知っておいていただきたいと思います。

これからお話する事例は、すべてPetHotel11!のお客様から伺った、実際の体験談です。

●門前払い

その日から旅行を予定していたIさん一家は、愛犬を予約しておいたペットホテルに連れて行きました。

スタッフがワンちゃんを連れて中に入って行きましたが、中がどのような様子なのかは見ることができませんでした。

中からは飼い主さんと引き離された愛犬の不安そうな甲高い声が聴こえてきましたが、フライトの時間に間に合わなくなると大変なので

「よろしくお願いします」

と立ち去ろうとした時・・・

奥の部屋からスタッフが愛犬を連れて出てきて

「申し訳ありませんが、この子は分離不安なのでお預かりできません。

こんなにギャンギャン鳴く子はそういませんから！」

と、いきなり当日に宿泊を断られてしまったんだそーです！！（オロロ～～～ン）

「え？！いやでも・・・預かっていただけないと困るんです。

少ししたら落ち着くかもしれないので、なんとかお願いできませんか？」

とお願いしても、

「いいえ！経験上この子が落ち着くとは思えません！

とにかくウチでは預かれないので連れて帰ってください」

有無を言わせぬ～～～～(￣▽￣;)

結局、大急ぎで量販店のペットホテルに愛犬を預けることができ、無事に旅行には行けたそうですが、預けていた間1度も愛犬の様子がわからず、1週間近くずっとケージに入れっぱなしだったようで、迎えに行くと愛犬はひどく狂暴な性格の子になってしまっていたそうです。

●思ってたのとちがいすぎる～～！

Aさんが愛犬を預けに行ったペットホテル。

ホームページには世界一有名なネズミのキャラクターの壁紙やクッションに囲まれた可愛らしいお部屋や滞在しているワンちゃんたちが楽しそうに過ごす様子が載っていたので、安心して予約を入れました。

ところが、実際に預けに行ってみると・・・

思ったよりも狭く、ホコリだらけの不衛生なお部屋はなんともいえない異臭が立ち込めていたそうです。

○ッキーマウスの壁紙もありません（HPのアレはどこの写真だったん～？！）

出てきたスタッフ・・・とゆーかオジサンは愛想のない仏頂面で、愛犬を見てもニコリともしません。

予防接種証明の提示を求められることもなく、ワンちゃんの性格や注意して欲しい点などについても一切訊かれることがなかったそうです。

愛犬を預けている間、

「他の犬たちはちゃんと感染症予防をしている子たちなのかしらん？

あのオジサン、ちゃんとうちの子のお世話をしてくれているのかしらん？

あの臭くて汚いお部屋で過ごしているなんて・・・ウチの子が可哀想！！」

と、Aさんはずっと心配でとても後悔されたそうです。

●夜鳴き

Yさんはお仕事の出張で愛犬を急遽ペットホテルに預けなくてはならず、何件か問合せをして1件のペットホテルに予約を入れることができました。

ペットホテルに2泊の予定で愛犬を預け、出張先で無事に仕事を済ませてホテルで休もうとしていた時でした。

ペットホテルから電話が入り

「夜になっても寝ないでワンワン吠え続けている。

ここは住宅街なのでご近所迷惑になるから今すぐ迎えに来てくれないか？」

「出張先にいるのでとても迎えに行くことはできない。

ご迷惑をおかけして大変申し訳ないが、なんとかお願いします」

「では、今夜は仕方ないので預かりますが、2泊は勘弁してほしい。

明日には必ず迎えに来てほしい。

こんなに鳴いて飼い主さんを呼んでいるのに可哀想だと思わないんですか？！」

酷い言い方ですねぇ～・・・飼い主さんの弁慶の泣き所をズガーーーン！と突いてくる・・・(-_-;)

Yさんは2泊の旅程をなんとか早く切り上げて、翌日愛犬をお迎えに行かれたそうです。

●咬みつき

Fさんは4泊の海外旅行に行くため、近所の個人経営のペットホテルに愛犬Cちゃんを初めて預けたそうです。

Fさんの愛犬は小型犬で今まで1度もペットホテルに預けたことがなかったので少し心配でしたが、ペットホテルのオーナーさんはとても感じがよくてホっとしていました。

愛犬を預けた足で空港へ向かい、海を渡ったFさんは現地に着いて携帯に何件も着歴があることに気づきました。

驚いてコールバックするとペットホテルのオーナーが出て・・・

「Cちゃんがケージの中でウンチをしたので掃除しようとスタッフが手を入れたところ咬みつかれてしまいました！

スタッフに咬みつくようではウチでは預かれないのですぐに迎えに来てください」

海外にいるので無理だと言うと、しばらくイヤミを言われましたが何とか予定通り預かってもらえることになりました。

旅行中、愛犬のことが心配でまったく楽しむことができなかったFさんは、空港からまっしぐらに愛犬をお迎えに行きました。

預ける時は入り口でリードを託したFさんでしたが、お迎えに行った時は中まで通されたそうです。

「私たちは手を出せないのでご自身でケージから出してください！」

ケージの中の犬たちが一斉に吠える中、一番奥のケージの前に立ったFさんが目にしたのは、変わり果てた愛犬の姿でした。

愛犬Cちゃんは、吠えることも鳴くこともなくケージの隅にうずくまってブルブル震えて上目遣いでFさんを見ていました。

ケージの中はもちろん、Cちゃんの身体は糞尿で酷く汚れ、鼻をつく悪臭が漂っていました。

「Cちゃんが咬みつくので、ごはんはおろか排泄物を掃除することもできませんでした。

ウチに来た晩からずっと下痢をしていたんですよ。可哀想に・・・」

タメイキ混じりで説教され、ペコペコと謝りながらお金を支払って逃げるようにCちゃんを連れ帰ったFさんでした。

Cちゃんはおうちに帰ってすぐにきれいにシャンプーし、数日間は様子がおかしかったものの、なんとか落ち着きを取り戻し、お腹の調子も戻ったそうですが、二度とペットホテルに預けるのはやめようと思われたそうです。

ずっと下痢をしていたワンちゃんを獣医さんにも診せずごはんもあげずに不衛生な環境に放置していたなんて・・・
ヘタをしたら脱水や腸の炎症などで命にも関わる大問題です(-_-;)

特に最後のお話なんか、ワンちゃんのトラウマになってしまいそうな、おそろしいお話ですね。

もはや”怪談”レベル・・・(￣▽￣;)

さて、次回は事前面談は一体誰のためのものなのかというお話をしたいと思います。

＜今日のPetHotel11!＞