だいぶ間が空いてしまいましたが、「ガルガルKくんのお話②」のつづきでーす(^-^;
【記憶を上書きして信頼してもらうには?】
●Kくんが怯える特定の状況
Kくんがどこかに籠っている時に誘い出したり抱き上げたりしようとするとガルガルするのは、誘われるのがイヤなのでも抱っこが嫌いなワケでもなく、その特定の”状況”に怯えているらしいと感じたわたしたち・・・
その状況をKくんはどうして今のように怯えるようになったのか・・・?を想像してみました。
もしかすると、ケージから抱っこで出された時にうっかり床に落っことされてしまった!!
とゆーよーな怖い経験があったかもしれません。
予期せぬタイミングで急に抱き上げられて驚いた拍子に人間の手につい咬みついてしまい、その結果ひどく叱られたり落っことされたりなどといった痛い思いをしたことがあったのかもしれません。
こうした経験が、飼い主さんの元にやって来る以前にたとえばペットショップなどであった可能性もありますね。
ただ、Kくんはケージや狭い空間に籠っている時に『おいで』と呼ぶだけでガルガルと歯を剥き出して唸り声をあげるんです。
Kくんの身体に触れたり、ケージに手を突っ込んでいなくてもです。
●多くの飼い主さんがやってしまっていること
そこで、わたしたちはわりとよくある次のようなケースを想定しました。
それは・・・
Kくんがイタズラや困ったことをした時に、飼い主さんがKくんを「おいで」と呼び・・・
コマンドに従ってトコトコとやってきたKくんを叱るといったシチュエーション
が過去にあったのかもしれないってことです。
実はこのシチュエーションを作り出してしまう飼い主さんはとーーーっても多いんです。
浪平がカツオに
『カツオ!ちょっと来なさい!!』
って呼びつけて正座させて説教するときのシチュエーションですね。
人間の子供(または夫?)にはこの方法でじっくり言い聞かせるのが有効ですが、残念ながら犬には通用しません。
犬は怒られた、または怖い思いをしたまさにその瞬間の状況と恐怖を結び付けてしまいます。
ですから、悪さをしているワンちゃんを叱る時には悪さをしている現行犯で間髪入れずに叱らなくては意味がありません。
『おいで』と呼び寄せてワンちゃんがノコノコとやってきたならば、ワンちゃんは『おいで』のコマンドに従ったのですから本来なら誉めてあげなくてはならないってことなんですね。
メンタルが強く、叱られても”テヘペロ♪”って感じであまりダメージを受けないワンちゃんの場合、浪平方式の叱り方をしても
「なんだぁ?今日の飼い主さんったらゴキゲン悪いなぁ~~」
程度に受け流してくれるので問題はないのですが・・・
★その代わりこういう子は何度叱ってもなかなかイタズラを止めません(-_-;)
ガラスのメンタルを持っている肝の小さな子の場合、ヘタをすれば叱られたことがトラウマレベルの恐怖体験になってしまうことがあるんです。
Kくんが『おいで』と呼ばれると防衛本能で反射的にガルガルしているのだとしたら、まずはその恐怖心を取り除いてあげることが最優先でした。
ちなみに・・・後でまた詳しくお話しますが、お迎えにいらしたKくんの飼い主さんにおはなしを伺ったところ、まさしく「呼んで叱る」をやってしまっていたそうです。
●『おいで』に対する記憶の上書き
Kくんの『おいで』に対する恐怖を払拭するためには、『おいで』に対するいいイメージで怖い記憶を上書きしてしまうしかありません。
そこでわたしたちは、ケージやお部屋の隅っこに籠っているKくんをそこから連れ出す際、Kくんの意思に逆らって抱き上げたり引っ張ったりすることを絶対にしないことに決めました。
『おいで』と優しく声をかけると、いつものようにガルガルと恐ろしい唸り声を上げて歯を剥き出すKくんに、ひたすら優しく笑みを浮かべながら『おいで~♪』と語りかけることにしました。
わたしたちがKくんに伝えたかったことは次のことです。
『怖くないよ!Kくんがイヤがることはな~んにもしないよ!だから安心してこっちに”おいで~♪”』
最初のうち、恐怖に支配されているKくんは、わたしたちの意図を汲み取ろうとする余裕もありませんでした。
ですから『おいで』と言うたびにますます激しく唸り声を上げるばかりだったのですが、そのたびに優しくKくんの眉間を親指の腹でナデナデしてあげました。
すると落ち着いて表情が緩むKくん・・・
しばらくその繰り返しをするうち、ガルガルの勢いはだいぶ弱まってきました。
●ガルガルはダメだよ!
『おいで』と言われても無理やり捕まえられるようなことはないと解ってきたKくんの様子は、『あれ?』とか『おや?』といった表情に変わってきました。
怪訝そうな顔で気が抜けたようにわたしを見つめる時と、急に恐怖がよみがえってきたようにガルガルを再開する時を交互に繰り返すKくん・・・
「あれ?もしかして大丈夫かな?いやいや、だまされないぞ~~」
って感じ・・・(;^ω^)
でも明らかに最初の時のようにひたすらガルガルがエスカレートしていって我を失っている様子ではありません。
いい兆候です♪
ここからは、もう眉間をナデナデする必要はありません。
・・・というよりもむしろナデナデしない方がいいと言わなくてはなりません。
何故ならばナデナデするタイミングによっては
『ガルガルしたらナデナデされた(褒められた)』
という誤解をKくんに与えてしまうことになるからです。
ぜったいに与えたくな~~~~い( ̄▽ ̄)
そこで、Kくんをナデナデするのはやめて、ひたすら優しく『おいで~♪』と言って待ち続けました。
更に、Kくんがガルガルした時は声を荒げることなく、静かになだめるような声で人差し指を立てながら悲しそうな顔をして「ノー」と言うようにしました。
Kくんが「ん?」という風にガルガルをやめて優しい表情になったら、こちらもニッコリ笑って「いいこね~♪」と褒めてあげます。
すっかり足がしびれてしまうほど、顔面の筋肉が笑顔で硬直しそうなほど 辛抱強く『おいで~~♪』と笑顔で呼びかけながらKくんに不用意な警戒を与えるような動きをせずに待ち続けた結果・・・
とうとうKくんがケージの奥から用心深く1歩こちらに足を踏み出しましたっ!!
ついつい手を出して撫でてあげたい気持ちをグっと堪えて、
「そうそう!えらいね~~!とっても嬉しいよ♪」
とKくんに声と表情だけで伝えてまた暫く待ち続けます。
ここでウッカリ手を出したりすれば、Kくんは再び警戒してガルっちゃいますからね(;^ω^)
すると更にもう1歩・・・そしてもう1歩・・・恐る恐る確かめるように近づいてくるKくん。
最終的にとうとうKくんはわたしの胸に自分から飛び込んできてくれたのでした。
もちろん、自分の意思で来たのですからガルガルはナシ!
とても幸せそうにすんなり抱っこされてくれたので、いっぱいナデナデして褒めちぎってあげました♥
おいで~♪
Kくん「信じていいのかしらん?」
最初はここまでが長かった!!(;^ω^)
よし、後ろ脚も乗ったね♪
そ~っと優しく抱っこして・・・
ナデナデ♥
ね?怖くないでしょ~~~~?
●確信が持てるまで・・・
それから先はひたすら同じようなシチュエーションをKくんに繰り返し繰り返し体験してもらうことに努めました。
最初の数回は『おいで』に条件反射でガルガルしていたKくんも、回を追うごとにだんだんガルガルする時間が短くなり、すんなり自分から膝に乗ってくるようになり・・・最終的にはガルガルすることなく『おいで』の呼びかけですぐに自ら喜んで抱っこされに来るようになりました。
これでもうKくんをケージから出す時も、狭い空間やお部屋の隅っこから出す時もガルガルされたり咬みつかれたりする心配はありません(^▽^)
この一連の取り組みでKくんは、決してわたしたちがKくんが怖がることやイヤがることを無理強いすることがないと理解してくれました。
何よりも大きな変化は、Kくんにとって『おいで』は怖いことの前触れではなく、心地よい抱っこの前触れに変わったということです。
『おいで』と言われてお膝に乗ると優しく抱っこしてナデナデしてもらえる・・・この新たな法則が確信に変わったKくんは、わたしたちを信頼してくれるようになり、心を許して自分から抱っこされに来てくれるようになったのでしょう。
あんなにおそろしい顔でガルガルして咬みつこうとしていたKくんが、トコトコと歩いてきて幸せそうに体を預けてくれる様子は本当に可愛くて愛おしさが止まりませんでした。
今までは同じシチュエーションで毎回ガルガルされていた飼い主さん・・・きっとイライラしたりビクビクしたり、時には「チッ!!」ってKくんを疎ましく感じることもあったかもしれません。
でも、こんなKくんなら「カワイイが止まらない」状態になることでしょう♥
そうなったら、何よりもKくんにとってこんなにハッピーなことはありませんよね?!
さて、Kくんにはもう一つガルガルするシチュエーションがありましたね?
それは、ゴハンの食器を下げようとする時や口に咥えている物を取り上げようとする時です。
実はこっちのガルガルにも嬉しい変化があったんです。
長くなるのでそのお話はまた次回にさせてください(^▽^)/
<今日のPetHotel11!>
朝の海岸さんぽ
今日は雨が降るってホント~?
お庭遊び♪
としお「誰かボクとロープの引っ張りっこ
しませんか~~~?」
Aちゃんがやってくれそうな気配・・・
Aちゃん「興味ないわ~~」
仕方ない・・・遊んでやるか(^-^;
初日オドオドしていたDくんは
すっかり楽しくなったころに今日が最終日
また遊びにおいでね~~(^▽^)/
FくんとDくん
元気に走れ走れーー!
aちゃんと”としお”も追いかけっこ!!
マイペースのSちゃんも
つられて走る走る♪
久々に土のところが開放されて
みんな嬉しそうだよ(⌒∇⌒)
お部屋のドアーの前で
「マテ!」
みんなとっても上手にできました♥
ボス「Aちゃんのテンションがちょっと
おかしいんですけど~~?」
Aちゃん「ヘヘッヘヘヘヘッ!!」
たしかに・・・(;・∀・)
Dくん「ボクもヨーキーズだから
一緒にクッションに入れて~~」
ヨーキーズ「ごめんね・・・もう満員なの」
としお「Dさん、ボクの隣、空いてますよ?!」
Dくん「どう見てもいっぱいだけど・・・」
としお「大丈夫ですよ、ホラ!(ツメツメ)」
Dくん「ありがと・・・でも遠慮しとくよ」
あらAちゃん、今度はボスと
仲良くクッションを共有してるの?
aちゃん「うん♪」
Jくんがお泊りに来てくれたよ♪
Jくん「おーい、動けないよぅ~」
オムツをするのに動き回るから
お庭番にロックされております(^-^;
Jくん「初めましてっ!」
Dくん「よろしくね♪」
みんな上手にご挨拶できたね
(⌒∇⌒)
Jくん「aちゃんのオムツ、カワイイねぇ!」
aちゃん「あら、Jくんのだってステキよ♪」
夕方の海岸さんぽ♪
予報外れて雨降らず・・・ラッキー!!
クルクル回っちゃうクセがあるaちゃん
「回らない!」って言うと止まることが
できるようになったよ♪
いいこいいこ♥
aちゃん「エヘヘ♪すごいでしょ?!」
後発隊の”としお”たちがおさんぽする頃には
薄暗くなって・・・
「街の灯りが とても綺麗ねヨコスカ~~
ブルーライトヨコースカ~~~♪」
古・・・・(-_-;)
夜になってキャバリアのRちゃんが
トライアルに来てくれたよ!
ナツ&チャコ「わーいRちゃん、
見学の時ぶり~~♪」
Rちゃん「よろしくねっ!」
としお「Rさん、また会えてうれしいですよ♪」
Rちゃん「ワタシもよ♪」
Jくん「こりゃまたオシャレなオムツだねぇ!」
Rちゃん「Jくんこそ、ステキなオムツカバー!」
aちゃん「いいないいな、オムツとサスペンダー
ワタシもした~い!」
Fくん「なんのこっちゃ?・・・」
みんなとっても上手にご挨拶できたね(^▽^)
さて、お待ちかねのゴハンにしよっか♪
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