実に久しぶりにブログ記事を書かせていただきます(^-^;
たくさんお話したいことはあるのですが、まずは以前いただいていたご相談にお答えする約束を果たしたいと思いまーす。
【ごはんは飼い主が先かワンちゃんが先か?】
●飼い主さんからのご相談
先日、ブログをお読み下さっている飼い主さんから、次のようなご質問がありました。
『11さんでは、ごはんの順番は決まっているのでしょうか?
色んな所で「飼い主が先に食べる」とか「先住犬を優先」とか読むのですが、ペットホテルだとどうなるのでしょう…?
我が家は中々、飼い主が先というのを遵守できておらず…。
守ったほうが良いルールなのでしょうか??』
今日はこのご質問にお答えしたいと思います。
すっかり遅くなってしまって申し訳ございません(;^ω^)
●ごはんを食べる順番と信頼関係
突然ですが、ここでちょっと犬たちの祖先であるオオカミの群の生活を想像してみてください。
あ、遠吠えはしなくていいですよ( ̄▽ ̄;)
オオカミの群が獲物の被食動物・・・例えば1頭のシカを見事なチームプレーで捕獲し、それを持ち帰って食べるところを想像してみましょう。
1頭のシカを大所帯の群のメンバー全員で分け合って食べるのですから、食事の際にはそれぞれの役割や序列に応じて食べる部位や順序に厳格なルールが必要になります。
そうでないと、空腹に任せて我先に獲物に群がる仲間内で争いが絶えないことになり、結果的に群が自滅の危機に瀕してしまうからですね。
オオカミも犬も、そんなおマヌケさんではありません!!
具体的にはリーダーのペア(雌雄)が優先的にシカの内臓部分を食べ、次いで序列の高い犬たちが筋肉の多い部位を食べ・・・という風に順番に食べ進み、最後に一番下位のオオカミはシカの胃袋の内容物(シカが食べたものの残飯)にありつける・・・という風に群全体の食事が進行していくんですね。
リーダーや上位のオオカミが食事をしている間、下位のオオカミたちはジっと自分の順番が来るのを待っています。
リーダーや上位のオオカミたちは、そうやってジっとガマンしている下位のオオカミたちのために、欲望の赴くままに腹いっぱいシカを食い散らかしたりすることなく、ちゃんと取り分を残して退いてやります。
こうした秩序が整然と守られることによって、群全体の食欲や必要な栄養が満たされるってワケですね。
下位のオオカミたちが、グウグウ鳴るお腹を抱えて、美味しそうな獲物を前にジっと自分の順番が来るまで指を咥えて待っていられる姿を想像すると、ご自身の愛犬と比べて
「すごいっ!!信じられな~~~いっ!!」
と思っちゃう飼い主さんも多いかもしれませんね(;^ω^)
でも、それが成り立っているのは他でもない
”リーダーに対する信頼”
があるからこそです。
自分のリーダーは決して下の者の取り分まで独り占めしてしまうような横暴なマネはしないっていう絶大な信頼がなければ、とても待っていることなんてできないでしょう。
ジっと餓死するのを待っているくらいなら、イチかバチかでリーダーに挑みかかっていくかもしれませんね(;・∀・)
●ごはんの順番が意味するもの
そもそも、ごはんを食べる順番は
飼い主 → 先住犬 → 新入り犬
とすべきだとする考え方の根拠は何か?ってことを知っておくことがとても重要です。
食事の順番は上位の者が優先(先)っていうオオカミの群のルールが犬たちの本能に備わっているとしたら、それに倣った食事の順番をご家庭のルールに導入することによって、明示的に
”リーダーは誰か?”
を飼い犬に示すことができるってことですね。
ですから、ワンちゃんの飼い主さんが上記のようなごはんの順番を取り入れることは、愛犬に
「オマエはリーダーじゃないよ。リーダーはこっちだよ」
ということを解りやすく伝えるためのひとつの手段になるかもしれません。
●ひとつの手段
敢えて、ごはんの順番を厳守することが”ひとつの手段”とお話したのは、次のような理由からです。
・ごはんを先に食べていさえすれば愛犬からリーダーと認められるワケではない。
・既にリーダーと認められている飼い主さんにはさほど重要ではない形式的なこと。
飼い主さんが愛犬から信頼に足るリーダーさんだと認められるためには、ごはんの順序なんかよりもずっと重要な要素がたくさんあります。
いくつか例を挙げるとしたら例えば・・・
◇冷静で一貫性のある態度
感情のコントロールができずに気分によって愛犬への接し方がコロコロ変わってしまっていませんか?
”群の頭脳”であるリーダーは常に冷静沈着で一貫性のある態度で群を率いて行かなくてはなりません。
感情の抑制ができずに、小さなことに一喜一憂するリーダーの下にいたらどうだろう?ってことを想像してみてくださいな。
例えば会社の上司が、トラブルに直面するたびにデスクに突っ伏して
「あ~んも~~!イヤんなっちゃう!何でこーなるんだよぅ~?!
もーヤダっ!もうやる気なくなっちゃった。ブースカブーーー!」
なーんて言って仕事を放棄してフテ寝・・・そのたびに業務が滞ったりしていたら、部下として
「この会社・・・ダイジョーブか?」
って不安になるでしょう?
そんなリーダーは早いところお辞めいただいて、適任の人を据えなくては・・・って思うのがフツーですよね?
群のリーダーが感情のコントロールをできず冷静沈着でいられないってことは、すなわち群をキケンに晒すことになることを、動物たちはよーく知っています。
ですから、情緒不安定な飼い主さんが、いくら365日ごはんを愛犬より先に食べていたって、愛犬からリーダーだと認められることはないってことになります(^-^;
◇嫌われる勇気と大きな愛情
愛犬に懐かれたくて、愛されたくて、ついつい甘やかしすぎてはいませんか?
愛犬の要望に応えることによって愛犬を喜ばせることは、すなわち愛犬の命令に従って媚を売っているのに等しい行為だと犬たちに見なされてしまいます。
ワンワン言って跳びついてくれば、他にすべきことがあっても手を止めて愛犬に構うことを優先してしまったり、せがまれるままにオヤツをあげることを繰り返してしまったりすれば、愛犬はアナタの姿を見るとシッポをちぎれんばかりに振って寄って来るようになるでしょう。
でもそれは決してアナタに対する尊敬の念や愛情からではなく、
「あ!アイツがきた!オヤツをいくらでもくれる、言う事を素直にきく打ち出の小づちみたいなアイツだ!ラッキー♪」
っていう気持ちからだっていうショッキングな現実に気づかなくてはなりません。
コレってもはや、不良少年グループが金持ちの気弱なお坊ちゃんを金づるのカモにしてカツアゲしている構図とイコールなんですね( ̄▽ ̄;)
リーダーどころか、もっとも下に見られてしまうように飼い主さん自らが仕向けてしまっていることになります。
会社の上司だって、部下に気に入られようと必死で媚を売る人はだいたい部下たちから鼻で笑われてしまいますね。
愛犬が好ましくない行動をしたら、嫌われることを恐れることなく毅然とした態度で叱ったり突っぱねたりする一方で、好ましい態度でいる愛犬にはあふれるような愛情表現を示してキチンと評価してあげましょう。
さて・・・・では、ごはんの順番なんて考える必要がない、まったくムダなことなんでしょーか?
もちろんそんなことはありません。
”ひとつの手段”として有効なんですからね。
それについては、長くなるのでまた次回のブログでお話させていただきまーす(^▽^)/
<今日のPetHotel11!>
朝の海岸さんぽ♪
雨の止み間に行けてラッキー!
シーズーのCくんがお泊りに来てくれたよ♪
みんな大歓迎(笑)
Cくん「まあまあ、みんな落ち着いて」
初対面の黒柴Mちゃんと
シーズーCくん、あっという間に
打ち解けちゃいました♪
黒柴Mちゃんは今日でおうちにお帰り。
とっても素直なおりこうさんでした♪
またお泊りにおいでね~(^▽^)/
シーズー×ヨーキーMIXのチャコは
シーズーCくんのことが大好きなの♥
としお「チャコママ、落ち着いてくださいな」
Cくん「そうそう。落ち着いて~」
どさくさに紛れてふたりとも
チャコに甘えている気がする・・・(;'∀')
としお「なんですか?コレ・・・
頭にヘンなのくっつけないでほしいです」
もうすぐその首輪をつける子が
やって来るんだよ。
としお「それってもしかして・・・」
Sくん「正解は・・・ボクでした~♪」
元気いっぱいのドーベルマン
Sくんの登場です(笑)
Cくん「よろしくね~!とりあえず・・・
オチンチン舐めさせて」(←なんでやねん)
Sくん「はじめまして!よろしく・・・
あれれ?どこ行った???」
Cくん「ボクならココにいるよ」
Sくん「あ、いたいた。よろしく~♪」
Sくん「ワーイワーイ、何して遊ぼうかな♪」
ボス「張り切ってるなぁ~」
Sくん「ヒャッホーーーーイ♪」
ボス「うわっ!!」
ボス「ちょっとは落ち着いたらどう?」
Sくんの有り余るエネルギーを発散して
もらうために早めに夕方のおさんぽに
しゅっぱーーつ!!
としお「Cさん、潮風になびくお耳が
イカしてます~♪」
Cくん「だろ~~~?!」
CくんもSくんもとっても上手に
おさんぽできました(⌒∇⌒)
いい?ふたりとも・・・
お部屋ではあんまり暴れちゃダメだからね~
としお「はい」
Sくん「ア~~イ」←あやしい( ̄▽ ̄;)
としお「さ、お部屋では静かにするですよ」
Sくん「え~?!いやだぁ~
ワンプロしようよとしお~~~~!」
としお「しょうがないですねぇ・・・
じゃ、ちょっとだけですよ」
Sくん「ヤッター♪そうこなくっちゃ!」
ドタバタドタバタ・・・・
としお「ハイ、もうおしまいです。
お庭番に怒られるから静かにするですよ」
Sくん「もう1回だけ~~~~!」
としお「まったく・・・お子ちゃまですねぇ~」
(実際はSくんの方が2才年上)
Sくん「だって、コレを楽しみに
来たんだも~~~ん♪」
としお「じゃ、もう1回だけ・・・」
↑としおもキライじゃないから~(^-^;
ドタバタドタバタ・・・・
としお「ハイ、じゃあもう今度こそ
静かにするですよ」
Sくん「え~~?早いぃ~~~」
Sくん「と~~~しおっ♪」
としお「チラッ・・・ボクはいないですよ~」
Sくん「何してんの?」
としお「おかしいな・・・
どうしてボクがココにいるって
わかるんだろう・・・?」
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