PetHotel11!お庭番のブログ②: 犬同士のじゃれ合いとケンカ①

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!（ペットホテルワンワン）のお庭番です。

【犬同士の遊び（じゃれ合い）】

●ブログ読者からの質問

このブログは、たとえ記事を書く時間がなかったとしてもお泊りのワンちゃんがいる場合は必ず更新することにしています。

それは、お預かりしているワンちゃんたちが1日どんな風に過ごしたかを＜今日のPetHotel11!＞という形で写真掲載することによって、離れている飼い主さんにお伝えするためです。

撮りためた写真を編集し、キャプションをつけて掲載する作業は、ワンちゃんたちを寝かしつけてからなので、日付が変わるころになってしまうこともしばしばですが、それでも愛犬と離れている飼い主さんたちは、とても楽しみにお待ちくださっているのです。

※もちろん、それ以外にも個別に『ごはんの食べ具合』『おさんぽでの様子』『他のワンちゃんとどんな風に関わっていたか』『ウンチはどうだったか？』など、メールアドレスをお教えいただいている飼い主さんには個別にメールでご報告をさせていただいています。

さて、＜今日のPetHotel11!＞にはよくワンちゃん同士が取っ組み合っている様子も掲載させていただいています。

この遊びをわたしたちは”ワンワンプロレス”　略して　”ワンプロ”と呼んでいます。

さて、以前ブログをお読みくださった方から次のようなコメントをいただきました。

「今日のPetHotel11!のワンちゃん同士のじゃれあいはホント見てて喧嘩じゃないよね？？って不安になります。」

なるほど！！

目からうろこでした。

わたしにとっては、ごく当たり前のワンプロ風景・・・けれども確かに、愛犬がワンプロをするのを見たことがない飼い主さんからすると、ワンちゃんどうしのじゃれ合いとケンカを見分けることは難しいですよね？！

そこで、今回は犬同士の遊びについてお話したいと思います。

●遊ぶの大好き♪

愛犬をドッグランに連れて行った時などに、飼い主さんは何を期待しているでしょうか？

ただただ、ノーリードの状態で思いっきり走り回らせてあげたいと考えている飼い主さんもいるでしょう。

その場合は、あまり他のワンちゃんがいない時を選んでドッグランを利用するでしょう。

でも、せっかくドッグランで他の犬たちと触れ合える機会なのだから、他のワンちゃんたちと犬らしく遊ばせてあげたいと思う飼い主さんも多いのではないでしょうか？

さて、そこで問題になるのが、犬同士が犬らしく遊ぶっていうのはどういうことなんだろーか？ってことです。

意外とそれを知らない飼い主さんって多いように思うんです。

犬を飼っている人ならば、犬がとっても遊び好きな生き物だってことはよくご存じですよね？

飼い主さんに「遊んで遊んで！！」ってせがむ愛犬に

「しょうがないなぁ～～～」

って相手をしてあげることは多いでしょう？

ボールやおもちゃを投げてあげて、それをワンちゃんが追いかける遊びだったり、おもちゃなどを引っ張りっこする遊びだったり・・・

では、犬同士はどんな遊びをするんでしょう？

●犬同士の遊び

相性のいい犬同士は、いつまでやっているんだろう？！と呆れるくらい何度も何度も、いつまでも繰り返し遊ぶので、あらためて

「犬ってホントーーに遊びが好きなんだな～～」

と思います。

この、犬同士の遊びにはとっても大切な意味があるのですが、それはまた後でお話しましょう。

犬同士の遊びには、だいたい次のようなものがあります。

◇ワンプロ（ワンワンプロレス）

お互いが相手の首を抑えようとするじゃれ合いのことです。

急所の首元を甘噛みした方が勝ち。

勝負がついたらノーサイドとなってまた再会「ファイッ！！」ってなります。

人間の遊びに例えるなら、お相撲ごっこといったところでしょうか？

◇引っ張りっこ

人間とする遊びと同じですね。

木の枝やおもちゃを加えて引っ張り合いっこします。

人間の遊びに例えるなら、運動会に欠かせない綱引きですね。

※この引っ張りっこを人間が相手になってする場合、少し注意が必要です。
それも後でお話していきますね。

◇追いかけっこ

どっちが早く走れるかを競う遊びです。

人間の遊びに例えるなら、鬼ごっこやかけっこになります。

◇大口対決

お互いに口を大きく開いて、どっちの口がより大きいか？を競い合う遊びです（笑）

よく、小学生がどっちの方が背が高いか？って競い合ってめいっぱい背伸びしたりしているような感じですね。

意外と、ワンプロなんかよりもこの遊びの方が人間から見て

「ホンキのケンカなんじゃあ・・・（ハラハラ）」

ってなるように思っています。

だってすごい顔するんですよ～～(;・∀・)

◇犬パンチ（ボクシング）

後ろ脚で立って、前脚を使ってバシッ！とかポカッ！とかやり合います。

人間の子供同士がふざけてエイッとちょっかいを出し合っている感じに近いでしょう。

●人間ほどおバカな犬はいない？

お気づきかと思いますが、これらの遊びは、基本的に

どっちがより身体的に、戦略的（頭脳的）に優れているか？

それを競い合う遊びだってことです。

人間だって、スポーツ競技やクイズ大会、のど自慢大会などで、互いに競い合うことには燃えますね？

それと同じだと思ってください。

人間の世界には”平等”とか”同列”という考え方がありますが、動物の世界にはそうした概念はないと言われています。

つまり、必ず自分より上か下かという序列があります。

相手と自分、どっちが優れているか？というのは犬たちにとって最大の関心事ですから、元来、人間以上にこうした遊びには夢中になるんです。

でもね・・・よくよく考えてみたら、人間の世界だって無意識に相手と自分のどちらが優れているかを常に競い合っているように思いませんか？

経済的な面だったり、身体能力だったり、センスだったり、見た目だったり、話のうまさだったり、面白さだったり、頭の良さだったり、人気の高さだったり、知識量の多さだったり、絵の上手さだったり、字の上手さだったり、手先の器用さだったり、独創性だったり、モテ度だったり、大食いだったり、ゲームの上手さだったり・・・

挙げればきりがありませんね。

もうやめとこっと・・・(;^ω^)

きっと人間の”平等”っていう概念は、こうした優劣をつける争いがエスカレートした時に、自らの種（人類）や自分たちの船（地球）すら破滅に追いやるほどの力と可能性を持ってしまった自分たちへのブレーキとして人間たちが理性で生み出した新たなステージのルールなのかもしれないと思っています。

さて・・・犬たちは人間ほどおバカさんではありません（笑）

先ほどお話したような遊びを通じて自分の力を試すことに夢中にはなるものの、それで自分たちの種や地球を破滅に追いやるようなことは決してありません。

ただただ、スポーツワンシップにのっとった潔いスポーツのような遊びをするのに夢中になっている・・・それが犬たちなんです。

次回は、犬同士のじゃれ合いとホンキのケンカの見分け方や、遊びの重要性についてお話しまーす！

＜今日のPetHotel11!＞